エジソン 発明 電球
エジソンと発明

発明と特許 ~雑学コラム~

エジソンは、生涯に約1100件の特許を取得したと言われて
います。また、エジソンは「シンプルな発明なら一日、大掛かりな
発明は10日あれば考え付く」と豪語していたと言われています。しかし、「発明」と「特許」の違いとは何なのでしょうか?

発明と特許の雑学

「発明」と「特許」という言葉の違いは完全に把握されているとはいえないため、誇大広告などで言葉のトリックに多用されやすい言葉になっている面があります。
では、発明と特許はどう違うものなのでしょうか?

発明の定義とは

そもそも、発明とはどのようなものをいうのでしょうか。発明や特許を扱う法律の中では、発明は「新しく開発されたものや技術」であることが前提になっています。日本では「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの」と定義されています。
これはどういう意味なのかと言うと、電球を例にとれば「自然法則(ジュールの法則)」を利用して「技術的思想の創作(炭素などの抵抗値の高い物質に通電させて発光させる)」のうちの「高度なもの(連続点灯時間を延ばすためのフィラメントの材料の選択や電球内を真空にする工夫)」であると言うことになります。つまり、でたらめの法則に則った創作物は発明にはなりえないのです。

 

特許の定義とは

一方、特許とは「発明の条件を満たす発明を行った発明者を保護する権利」のことです。何か新しい発明をしても、すぐに真似されて類似品が売り出されたら発明家はやる気をなくしてしまいます。
金銭的なことをのけておいても、賞賛も感謝もされないのでは空しくなるのです。特許は、発明者に排他的独占権を与えることで「発明者が本来受け取るはずの栄誉や富」を横取りさせないようにするものなのです。特許は、著作権と違って「消尽されること」を前提としています。著作権が保護する文化は、長い間に渡って愛されるものです。しかし、特許はより革新的な技術の登場によって見捨てられる運命にあるものなのです。つまり、特許は期限を打つことで技術開発を促進するという役割を持っているのです。

 

発明者が特許を受けるためには

しかし、発明家が何か発明を作ったからと言って無条件に特許を受けられるわけではありません。特許を管理する省庁に発明の目的や意図、科学的な仕組みなどを簡潔にまとめた書類を提出しなければなりません。日本の場合、特許申請がなされた発明は全て審査を受けるようになっていますが、アメリカの場合は審査基準がゆるいので日本では到底通らないような種類の発明でも特許を受けられるようです。しかし、アメリカでは「先発明主義」と呼ばれる形式を採用しています。発明として完成している特許出願の出された順を優先する手法です。ベルとグレイの電話発明競争においても、この先発明主義が作用したと言われています。
実は、グレイは「電話の特許申請」ではなく「電話の特許の予告記載の申請」だったのです。この予告記載というのは「私はこういう発明を作っている最中だから、発明が完成したら特許申請を優先してください」というものなのです。
もちろん、予告記載申請よりも特許申請のほうが優先度は高くなります。グレイは負けるべくして負けたと言えるのです。

 

全ての発明が特許を受けるわけではない

また、特許制度を逆説的に言えば「発明者は自分の発明に対する特許を得ない自由がある」といえます。
特許は発明者の権利を保護する制度ですが、発明者が権利や権利から生まれる利益を欲していない場合、特許はむしろ邪魔であるといえます。そのような意図で特許申請を行わず、自由に使用できる発明も中には存在しています。エジソンの場合は、発明品の商業化に強い関心を示していたので、特許をとらなかった発明は商業化に適さないものがほとんどだったようです。

 
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特許申請書類の書き方の基礎

特許を取得するための申請書類は、国ごとに書式が違うため一概に書き方を教えることは出来ません。しかし、どの国においても、申請書類の目的は同じであると断言できます。
では、どのようなことに気をつけて申請書類を書いていけばいいのでしょうか?

発明の目的を明確に書く

まず、自分では「世界を変える凄い発明」と理解できていても、他人に理解されない発明は自己満足の産物にしか過ぎません。
その発明は、「どの分野」で「どのような役割」を果たし、「どのような既存の発明」に取って代わるかと言った、発明の持っている役割を明確に相手に伝えなければならないのです。



 

発明に使われている技術やアイデアを惜しみなく書く

特許を申請する時は、その発明がどのような形で自然法則を利用し、どのような技術的思想に基づいているかを明確に示さなければなりません。
よく「文書にすると盗作されるから頭の中にしかない」という素晴らしいアイデアを引っ下げて、自信満々に大企業を訪問する人がいますが超能力者でもない限り人の頭の中は覗けないのです。
自分のアイデアを余すところ無く明文化し、相手に理解してもらうことが特許申請の基本なのです。

 

定型の書式に従って書く

もっとも大事なのは、「特許申請書類の書式を守ること」です。子供が画用紙にクレヨンで殴り書きしたような書類に、素晴らしい発明の内容が書かれていたとしても読みたいとは思いません。
特許というルールに守られた権利を授けてもらうのですから、発明者もまたルールを守らなければならないのです。
基本的に、特許申請書類における必要記載事項は「その発明はどのようなものか」ということを示すための項目です。つまり、書式を正しく守り必要事項を余すことなく記入していけば、あなたの発明がどのようなものが明文化されているはずなのです。

 
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